今日は台湾ではBBQ節…もとい中秋節(ヂョンチォウジエ)です。旧暦のため、毎年日付が変わります。
日本では周りに配慮してバーベキューをする習慣がある家庭はそう多くありません。
庭でバーベキューをする家があると聞けば、「迷惑な人達だ」というイメージすらあるのではないでしょうか。バーベキューが原因での悲惨な事件もたびたび起きていますね…。
台湾でバーベキューをすることはとても自然なことです。
この時期に台湾を旅行すると、家族で道端でバーベキューをしている姿をよく見かけるので新鮮に感じると思います。
台湾の西に位置する離島、澎湖(ポンフー)での中秋節の日はこんな感じで過ごしていました。
台湾の柚子?それは文旦では…!?
9月下旬~10月のこの時期、果物屋さんやスーパーで、マンゴーを見かけることがめっきり減った代わりに、毎日のように目にするのが台湾の「柚子」文旦です。
「どれだけ売れるの?」と思うくらい、たくさんの文旦がスーパーなどの売り場に並べられています。スーパーでは、鶴岡文旦と麻豆文旦の2種類を販売していました。
価格はお手頃で、バラ売り1個28元(約105円)ほど。箱売りのほか、ちょっとした手土産用に便利な可愛い不織布製の手さげ袋に3個入って99元(約370円)のものが売られていたり。
台湾の各家庭では、箱で買ったり贈り物としてもらったりするようです。
行きつけの食堂やカフェでもいただきました
スーパーでは「文旦」として売られているのですが、台湾では一般的に「柚子 (ヨウズ)」と呼ばれています。
日本人が柚子と聞くと、冬至の日のお風呂に入れたり、皮の香りを楽しむ柑橘類の柚子を思い浮かべますよね?
そのため、台湾で柚子味と聞くと、どっちの味だろう?と一瞬戸惑います。
「文旦」なのか「柚子」なのか
文旦にもたくさんの種類があります。
日本の一般的な文旦と台湾の文旦も種類が違い、台湾で最もよく目にするものは上の写真のように先がシュッと長細い形をしています。
そして「文旦(ウェンダン)」と呼ぶとなぜか「柚子(ヨウズ)!」と言い直されます(笑)
スーパーでは「文旦」として売られていて、贈り物でも人気な台南の「麻豆文旦」も文旦なのに、しかもその箱から出してくれているのに、「柚子と文旦はちょっと違う」なんて言われるので、非常にややこしいです。。
台湾にも日本のような丸い文旦もあるようで「丸いのが文旦で細長いのが柚子かしら?」と、台湾人も「う~ん…」と考え込むくらい曖昧な認識のようでした。
ということなので、台湾ではふだんから柚子(ヨウズ)と呼ぶけれど、文旦の種類のひとつ…ということで。
台湾の「柚子」の味は?
グレープフルーツから酸味をなくし、甘くしたような味でみずみずしい果肉が特徴です。
もし、この時期に台湾を旅行されるなら、生のフルーツを日本へ持ち帰るのは難しいので、ひとつ買って試しに食べてみてください。
少しだけ手間がかかりますが、ナイフを使わず手のみで皮を剥くことは可能ですよ!
なるべく皮が黄色くやわらかいものを選ぶと、熟していて美味しいです。スーパーで買うなら、野菜&果物の見切り品コーナーにちょうど食べ頃のものがあるかもしれません。
日本人が思い浮かべる「柚子」の中国語は?
香橙 xiāng chéng
みかんやオレンジは橘子だったかな?日本人にはやっぱりややこしいですね…(笑)
台湾の月餅
中秋節の時期には月餅(ユエビン)も文旦と同じく贈りあいます。
今年は大家さんから月餅とクッキーなどのお菓子のセットをいただきました!
台湾の月餅は軽い食感で食べやすく作られています。
本来の月餅は月に見立てて丸く、中身はあんこ・アヒルの卵の塩水漬けの黄身がよく用いられ、ずっしりとした食感でカロリーもヘビー級です。
「丸い人が食べるとさらに丸くなる」なんてジョークもあるくらい。
なぜ「中秋節」にはBBQをするのか? etc
「中秋節」は台湾の人にとっては、盛り上がる祭日のひとつ。
ずっと「BBQをする日!」という覚え方をしてきたのですが(笑)、どのような祭日なのか最近知りました。
旧暦の8月15日は土地神さまの誕生日、 夜は月神さまの誕生日。BBQは焼肉のタレのCMから広まり習慣になったようです。
また、台湾では満月を指さしてはならないという言い伝えがあるのでご注意を。いつも忘れて「あれ、綺麗~」と指してから、あっ…と気付きます。
台湾旅行前に台湾の祝日を確認しておこう
ちなみに、2020年の中秋節は10月1日木曜日です。もし、このあたりの時期に台湾旅行をする場合は、台湾国内の飛行機、バスや新幹線の予約はお早めに!