アパート4階バルコニーからの景色。澎湖島の空は、時おり幻想的な色に染まります。
台湾の離島、澎湖での生活について感じたことや、覚えておきたいことなどを簡単にまとめました。
全体にあてはまることや、うちだけのことも書いているので、お役立ち情報もありつつ、個人的な記録が中心です。
ひとり暮らしの部屋にはキッチンがない
日本の賃貸住宅には、小さくてもキッチン的なスペースがほぼありますが、外食文化の盛んなアジア圏では全く設けられていないのが普通だったりします。
私もほぼ外食生活ですが、毎日飲むお茶だけは必ず自炊しています。ペットボトルのゴミを捨てるのも大変なので
水道水は飲めないので、水の自動販売機でポリタンクへ入れてリットル買いします。激重です。この水も沸かしてから飲用します。
結婚やお仕事で長年住んでいるのではなく「えーうちはキッチンあるわよ〜」「やっぱり地域の食材を使って自炊ね」と言ってくる日本人は、もれなく良い家に住んでいるアピールです。なんてねw
といっても、澎湖なら5.6万円でそこそこ良い家に住めるので実現は可能です。お給料や貯金の許す範囲内で、どこを重視するかだと思います。台北はめちゃめちゃ高い!
外食&テイクアウト生活をすると顔見知りが増え、食文化の違いなども感じられるので楽しいです。ミニキッチンがあれば文句なしですけどね。
バストイレ別は幻!?バスタブもない
台湾の水は硬水(澎湖の水は海水をろ過したもの)です。軟水よりも髪がパサつきやすいので、くせ毛でも潤う水分ヘアパックシリーズを日本から持参しています
澎湖のドラッグストアや五金行という日用品店で買える台湾製・中国製のシャンプー等はあまり合いませんでした。日本ブランドもありますが、どうせなら愛用品が使いたいので。
バスルームは、トイレの横に洗面台とシャワーがあるというつくりです。バストイレ別物件は、かなり稀少だと思います。台湾は高級ホテル以外は浴槽なしでシャワーのみの場合が多いです。
私はふだんからシャワー派なのでそれほど不満ではありません。なんというか、生活していくうちに慣れますね。
ただ、澎湖の冬はけっこう寒いのですが、ガスではなく電気給湯器なので、シャワーが途中で冷たくなってくると十分に温もれず辛いです。
あとは床が転倒防止の工夫がされていないところが多く、ツルリと滑ってお尻と腰を打ち付けたことが数回あり危険を感じたので、ビーチサンダルを履いてシャワーを浴びるようになりました。
家具&家電付き
テレビ・冷房専用のエアコン・冷蔵庫・ベッド・机・椅子・タンス・電気スタンドが部屋についていました。
ベッドが大きいのが最高!日本の賃貸だとシングルサイズを入れるので精一杯なはず。新築で入ったので、全部新品で綺麗でした。
洗い替え用のベッドカバーや、冬用の毛布などは都度自分で購入しました。ほかにはハンガーラックなども。
ベッドや机などの家具配置は色々いじりました。篭れる隔離スペースが欲しかったので、ベッドをずらして作りました。
手帳やメモへの書き込み、ブログの下書きはベッドの上でゴロゴロ寝転がりながらします。ベッドに設置するタイプの机も欲しいけれど、さすがにズボラすぎるかな(笑)
台湾のテレビと自宅のネット契約
台湾のテレビは、およそどこの家庭でもケーブルテレビの契約をしているので60チャンネル以上を観ることができます
この契約は建物全体に入っているので、負担の必要はありません。一軒家の場合は月2.3千円くらいで加入します。
日本のチャンネルもあり、特に好きなのは昔のプロレスと暴れん坊将軍が延々と流れているチャンネルです。
この先、新日本プロレス「レッスルキングダム」テーマ曲を聴くたびに、年の瀬ではなく台湾での生活を思い出すような気がします。
ネット回線も建物全体に入っていて無料なので、ルーターを個人で購入して繋ぎWi-Fiを利用しています。
住民は出たり入ったりで、うちを含めて3世帯くらいなので静かで快適です。住民が少ないのでWi-Fiも繋がりやすい。
ほかの住人とは、ガレージ内で会ったときに「你好」と挨拶するくらいなので、向こうも日本人とは気付いていないと思います。アピールすることでもないですし。
大家さんは民宿を数軒経営しているお金持ちなので、アパート運営もゆるゆるとしています。というか今お借りしている部屋も、おそらく民宿のつもりで建てた一部ですね。
台湾のゴミ捨ては日本と違う
台湾のゴミ捨ては、夕方から夜にかけて決まった時間にゴミ収集車がやってくるので自分で投げ入れます。
近所の人たちがわらわらと集まってきますが、特に会話はなし。用事が済むとサーッとみんなすぐにいなくなります。
微妙に遅れてしまって、次のゴミ収集停留場所まで追いかけたことがあります。強風の日だったので、かなりしんどかったですw
最上階は暑いというより熱い
とても広いバルコニー付きの最上階です。
澎湖は気温があまり上がらないので過ごしやすいといわれますが、日光のパワーがものすごいです。甘く見ていると、皮膚が火傷に近い状態になることも。
最上階はできればあまり選ばない方が良いかな…。夏季に冷房なしだと数時間で熱中症間違いなしです。
冷房をフル稼働すると、日本の電気料金と同じかむしろ割高くらいになってしまいました。
夏の日差しで部屋が蒸されているし仕方ないよね〜と思っていたら「これはさすがに高すぎるわ!」と大家さんが業者さんを呼んで、天井の外側に遮熱ペンキを塗ってくれました。
効果は料金面では変化なしでよく分からず…。気持ち、涼しくなったかなという感じです。
建物内の電気の配線に不具合が生じ、真夏の深夜に電気が止まったときは干からびそうになりました。
冬季は風で窓がカタカタ鳴る
澎湖の冬季(10月~3月上旬くらい)は風が強いです。場所や家にもよると思いますが、部屋にこもっていてもビュンビュン吹いているのが音で分かります。
カタカタ音を立てる窓は、こういうものかと思って1年間放置していたら、大家さんがたまたま部屋を訪れたときに気付いて、その日のうちに大家さんの旦那さんが直してくれてかなり静かになりました。
新築は欠陥住宅なこともあるので、誰かが住んだあとのほうが実は快適に暮らせるということも聞きます。確かに廊下で雨漏りもしていました。
大家さんはめちゃめちゃ良い人で、すぐ対応してくれるのが救いです。部屋にいないことも多いので、そういうときは勝手に入ってもらっています。全然気にしません。
澎湖はバイクがないと生活できない
澎湖では短期でも長期でも過ごそうと思ったら、バイク/原付の運転ができたほうが良いです。それもできれば自動二輪のほうが。
電動スクーターはちょっとクセがあるのと馬力が物足りない感じがします。あと10年くらいしたら高性能の電動スクーターの時代が到来しているかもしれないですけどね。
坂道も多いので自転車はけっこうな運動になります。真夏の時期、街中に行き着くまでに力尽きてコンビニで涼んでから帰宅したこともありました(笑)
冬季は「台風か!?」と思うくらい風が強くなるので、風を通さないダウンコートが必須です。
潮風でベトベトになるので、洗濯機で洗っても後悔しないくらいの価格帯のアウターが良いです。ダウンコートはふつうに洗っても意外と平気だと知りました。
夏季は観光客が増えるので事故も起きやすいです。冬季も大きな建物の隙間風からの強風に煽られておじさんが転倒してしまった現場を目撃したことがあるので、交通事故には年中気を付けないといけないですね。
部屋のバルコニーからは花火が見える
音声ありの動画です。
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毎年、澎湖では4月〜6月までの雨が多い時期に花火イベントが行われています。合計20回以上はあるので毎回は見に行きません。
すっかり日常になってしまい、音で「あ、今夜は花火の日か〜」と気付くことも。
けっこう離れていても、というか台湾本島(嘉義)からも見えるそうなので、本格的な夏前の風物詩です。
コンビニが近くにある生活
家のすぐ近くにセブンイレブンがあります。澎湖も馬公市には、至るところにセブンイレブンとファミリーマート/全家があるので便利です。
スーパーまではバイクを使わないとなかなか行けないので、ちょっとしたものはコンビニで買います。ネット通販で買ったものを受け取るのもコンビニで。
最寄りのセブンイレブンへは、ほぼ毎日通っているので店員さんともすっかり顔見知りになりました。
台湾のコンビニには、イートインスペースが設けられているので、高雄などにひとりで遊びに行ったときは、お昼ごはんで利用したりします。
もちろん澎湖でも 夏はセブンのざる蕎麦がお気に入り。わさびがちゃんと入っています。むしろ台湾人は、わさびが大好きだと思います。
49元(約180円)なので日本のスーパーより100円くらい安価でした。大盛りなのも嬉しいポイントです。
澎湖での生活費
1ヶ月の生活にかかるお金を、大体の金額で日本円にしてまとめてみました。
家賃 | 秘密 |
---|---|
電気 | 4,000円~10,000円 |
水道 | 360円(固定) |
食費 | 25,000円 |
ガソリン代 | 4,000円~5,000円 |
家賃はとりあえず明記を控えます。澎湖では平均2万円弱くらいから色々といったところです。
食費には友達との食事やコーヒー代も含めています。カフェに通ったりすると3万円は行っちゃうかも。
澎湖で家や部屋を借りるには?
現在の状況だと、居留証のない外国人が知り合いもいない状態で「気に入ったからここにまず3ヶ月住むぞー!」というノリで部屋を個人で借りるのは不可能だと思います。
日本でも同じですよね。
方法というか手段なら色々あります。
- 台湾人と結婚する
- 澎湖の大学生/院生になる
- 起業する(必要な見せ金は日本円で200万円くらい)
- 宗教活動のビザを取る
- 澎湖人に頼んで知り合いの大家さんに口利きしてもらう
- 仲良しの澎湖人の家にシェアハウス的に住まわせてもらう
保証人、押金、最低限住まないといけない期間、大家さんからの条件(女性・学生・会社員限定など)があるので、どうしても住むべき理由が説明できないと難しいです。
田舎なのと国立大学の学生が多いので、安いお部屋だと1ヶ月4,000元(約14,500円)くらいから見つけられるのは利点だと思います。
大家さんと直接交渉する場合がほとんどなので、台湾の賃貸サイト「591」にも情報がほとんど出ていません。
台湾人はFacebookをかなり活用するので、澎湖のそういったグループに入ると情報が流れてきます。見ているだけでプチ不動産ツアーをしているようで楽しいです
結局のところ、一番確実なのはコネとツテなのは間違いないので他人にお願いしたり頼るのが上手な人はたぶん簡単に探せます。
むしろ自分ひとりの力で台湾で起業したり暮らしている人はいないんじゃないかな。
さいごに
台湾は日本から近く、様々な魅力に溢れたところなので期間を問わず移住先として人気が高いです。
ただ、ビザラン(観光ビザで入出国を繰り返す)で海外に長期で住むのは可能ではあるものの、健康保険も加入できず、何が起こるか分からず高リスクなのでおすすめできません。
ワーホリや停留ビザ、居留ビザを取得するのが両者にとって安全だと思います。
仕事をして住むと考えた場合、澎湖は観光業が盛んですが、有料ガイドで生計を立てるには原則台湾の専門国家資格が必要になります。
日本のように資格なしで誰でもできるものではなく意外と条件が厳しいです。
観光を兼ねた滞在でも、本当は海外保険をかけたほうが良いです。ただ、バイクで事故を起こした場合は補償されないのでご注意を