二崁傳統聚落は、澎湖の伝統的な家屋が建ち並ぶ、ほかとは違った景観の観光村です
二崁(アーカン)村のある西嶼郷エリアは、1970年に澎湖跨海大橋(ポンフークアハイダーチャオ)ができるまでは船でしか行けませんでした。
そのため、今でも自然の多い澎湖の景観が多く残されている場所です。
初めて来たのにどこか懐かしいような、とても魅力的な集落をゆっくりと見て回ることができます
- 2001年台湾初の伝統聚落保存区認定
- 景観を守るため2階以上の家屋は建ててはならない
- 二崁聚落の開拓者は陳さん、ほとんどの住民の名字も陳さん
- 広くはないが見学するところが多い
- 所要時間30分ほどで十分楽しめる
素焼きの赤い瓦、サンゴや貝、玄武岩を組み合わせて作られた家屋の雰囲気に、思わず夢中で写真を撮ってしまうこと間違いなしです
今回は、特に名産と言われているものの中で、食べる・飲む・買うの3つのお店と名産品について中心にまとめました。書ききれなかったところは、また改めて書きます。
二崁傳統聚落の場所|アクセス
二崁傳統聚落までは、馬公市内の中心部からバイク・スクーターで約40分です。澎湖島の観光には、バイク(スクーター)レンタルが一般的です。
本数は少ないですが公共バスでも行けます。
公共汽車-澎湖縣政府公共車船管理處
藍線「外垵」行きに乗車し「二崁內站」で下車
住所:澎湖縣西嶼鄉二崁村(二崁群聚)
「二崁柑仔店」の土豆粿(土仁粿)|ピーナッツのモッチモチおやつ
土豆粿(土仁粿)は、地元のおばちゃんがひとつひとつ手づくりしている、澎湖名産の落花生を使ったモッチモチのお菓子です。
昔懐かしい駄菓子屋さんのような、こちらのお店でだけ買って食べることができます。
QQ(モチモチ)な食感の土豆粿
土豆粿は、落花生をジャリジャリ感の残るくらい砕いてから、甘く味付けしたものを生地で包んで焼いたお菓子です。
とても美味しいと大人気で、訪れたときも、ちょうど売り切れ中。奥でおばちゃんが「ちょっと待ってね~」と一生懸命作っている最中でした。
おもちに近い食感ですが、お餅が食べられない私でも美味しく食べられるやわらかさが絶妙です
美味しい杏仁茶で大人気|二崁杏仁茶館①
台湾ではコンビニにも紙パック入りが置いてあるくらい、ポピュラーな杏仁茶。
スーパーでは粉末状のお湯で溶かして飲むタイプのものが販売されていますが、昔買ったものの、結局飲まなかったので、旅行で飲むに留めています。
実は「杏仁」は漢方薬としても使用されています。日本語にするとアーモンドなのですが、おつまみ等でよく食べられているものとはまた別の種類が使われています。
こちらのお店も元々は漢方の売買を生業としていました。
杏仁茶は、身体を温める・咳止めやのどの痛みを緩和する・美肌・腸の動きを助けお通じを良くする作用があるといわれています。
杏仁茶のほかに、ぷるっとゼリー食感の海草ドリンク「海石花」も販売。
夏に嬉しい、冷たい杏仁茶。氷は入っておらずとても濃厚!
秋になると、ホットの杏仁茶を飲むことができます。飲み比べてみましたが、私は断然ホット派です。
案内板には書いてありませんが「熱的(ラーダ)」と注文します。特にホットでいただくと、のどにじんわりと優しく感じます。
店内を見学|二崁杏仁茶館②
杏仁茶を買わなくても自由に見学をすることができます。椅子のタイル模様が可愛いです
落ち着いた空間で杏仁茶を飲みながら、ゆっくりと休憩するのがおすすめです。かかっている音楽がまた合っているんですよ~!CDも販売されていました。
床の模様が入り口から見て×××のように見える部屋はお客様用だそうです。リビングルームのような感じですね。
元々のお仕事(漢方の売買)の経験もあり、良質な素材を使用しているので、とびきり美味しい杏仁茶です。ここでしか味わえないので、澎湖旅行の思い出に一杯どうぞ。
お土産に!澎湖の天然蚊取り線香|二崁傳香①
駐車場があるほうの入り口から入ってすぐの場所にあるのがこちらのお店。シーズン中は、外でたくさんのお香を天日干ししているのでとても目立っています。
干している時期は、こちらのお香の良い香りがふわっと漂って癒されます。一緒に訪れた、日本の女友達も「この干しているときの香りが好き」と言っていました。
やはり、火をつけると香りは多少変わってしまうものの、優しい香りがします。
ドアの脇の、こういった素朴な手づくり感溢れる雰囲気も素敵です。店内の写真撮影は禁止のため撮っていません。
手づくりのお香立てとお香のセットがお土産として購入できます。
お土産と自分用にけっこう買いました。こちらのセットのほか、中身のお香だけが詰まったお徳用も販売されています。
初めて見たときは、なんかぶちゃいくな小舟のお香立てだなと思いましたが、使っているうちに、だんだんと可愛く見えてきました。
10月中旬以降だったので、門自体が閉まっていました。4~9月はお休みなしで営業しているとのことです。
一応一年中買えると言っていました。ドアに連絡先が書いてあるので、在宅中なら出てきてくれるということかも。
二崁傳香とは?|二崁傳香②
二崁傳香は、澎湖で三宝の花草(天人菊・山芙蓉・ヨモギ)と呼ばれる原料を使って作られています。
部屋の空気を浄化する優しい香りのお香として、天然の植物の香りを蚊が嫌うため、天然の安全な蚊取り線香として使われます。
実は、澎湖二崁村の名産品として日本で唯一販売されている雑貨です。
正式に取引されているお店だそうです。魔除け効果はさていかほどに…!?ですが、薬品を使わない、天然の蚊取り線香としてぜひお試しください。
二崁を訪れたら、澎湖特色のお土産としておすすめです。