傻愛莊(シャアイヂュァン)は1994年に5人の女性が開いたレストラン兼カフェです。澎湖の伝統的な料理にアレンジを加えた創作料理が楽しめます。
観光客に人気があると同時に、地元の方もちょっとした食事会に利用することがよくあるレストランです。
澎湖でお世話になった方々に「おすすめのお店だよ!」と別々で連れてきていただき、ごちそうになったことが何度かありました。
最初の澎湖県長官邸だった110年の歴史あるバロック調の建物が使われており、澎湖島を舞台にした2003年の台湾ドラマ「原味的夏天」のロケ地のひとつとしても台湾では知られています。
台湾のタッキーと呼ばれていた邱澤(ロイチウ)、ヒロイン役は日本でもそこそこ知られている楊丞琳(レイニーヤン)ふたりとも日本が好きと公言していましたね!
一時期同じく台湾の歌手、羅志祥(ショウルオ)にハマっていたので、その当時とても共演の多かったレイニーを可愛いなと思って注目していました。今も可愛さは健在です。
ショウは中国絡みで色々あり日本でのプロモーションもタイミング悪く中途半端に終わってしまい残念に感じていました。
最近は「僕らはみんな中国人だし」発言と、中国人の彼女と結婚秒読みか?くらいしかもう分かりませんが…。
→2020年現在別れているのですが、その理由を彼女が暴露。衝撃的すぎて言葉が出なかった。
お店の一角には、傻愛莊の紹介記事やサイン、写真などを飾っているコーナーがあります。老闆娘(女主人)の苗字が「莊」で姉妹の名前に皆「愛」という漢字が使われているのが店名の由来だそう。
雰囲気としては喫茶店の趣があり、コーヒーやミルクティー・フルーツティーといったドリンク類、お店オリジナルで名物となっている珊瑚餅などのおやつとしてもおすすめのメニューが揃っています。
価格帯は澎湖では少しお高めかもしれませんが、お料理はとっても美味しいです
台湾のレストランは皆で取り分けて食べることが多いですが、傻愛莊には単品として満足できるメニューもあります。そちらなら600円ほどで食べられますよ。
オリジナル創作メニューが多いので中国語名と日本語での表現が難しいです。個人の感想文として読んでくださいね〜
傻愛荘(シャアイヂュァン)の場所|アクセス
馬公の中心部に近いので、行きやすいです。
住所:澎湖縣馬公市新生路14
営業時間
昼11:00~15:00
夕17:00~22:00
セブンイレブンと玉山銀行の五叉路(5方向へ道路が延びる交差点)の一方向を入ったところ。
魚片蓋飯|お魚(サバヒーなど)の卵とじ丼
170元(約600円)
私が特にお気に入りのメニューです。ひとりで食べるときはこれ。風味は日本の親子丼です。お皿が大きいので写真では量が少なく見えますが、けっこうボリュームがあります。
日本ではほとんど食べる機会のない、サバヒー(虱目魚)が口の中でとろけて美味しい
サバヒーは台湾では主に台南や高雄といった中南部で食べられており、サバヒー雑炊(虱目魚粥)が有名です。
澎湖でもサバヒーを提供している食堂・レストランは多く、私はけっこう好きです。淡白なようで脂がのっているので、食べすぎるとウッと胸にきますが…。
私が注文したときは全てサバヒーが使われていました。サバヒー限定というわけではないので、日によっては違うお魚のときもあるかもしれません。
韓式泡菜烏龍麵|韓国キムチうどん
170元(約600円)
麺類もハズレがなくておすすめです。こちらのキムチうどんは人気メニュー。
麺は細うどん、ボリューム大です。スープはまろやかながらピリッと辛く酸味があって美味しい。
台湾で過ごした中で、台湾の人はキムチが大好きなんだろうなといつも感じていました。辛いものは少なく、酸味があるものが好まれているように思います。
花菜干|干しカリフラワーの炒め物
300元(約1,050円)
花菜干はカリフラワーを天日干しにした保存食で澎湖の家庭料理として昔から食べられています。夏季は日差しが強く風が強い島なので、野菜や海産物を干している光景はよく目にしました。
干し野菜独特のコリッとした歯ごたえと凝縮された甘みが感じられる炒め物です。花菜干は澎湖でも単価が高いのか、通常のローカル食堂のメニューではほぼ見かけません。
澎湖には花菜干人文懷舊餐館というiPhoneの変換予測に出てくるほど有名なレストランがあり、そちらのお店でも食べました。もし私が"澎湖を訪れたら食べたいものベスト10"を決めるなら、ぜひ入れたい料理です。
夏に大きいカリフラワーを母の兄から送ってもらったら、今年こそ天日干しで自作してみようと思います。
冬に機械を使って乾燥させたら、小さなカリフラワーだったこと&乾燥させ過ぎで失敗しました…。
ただ干すだけではなく塩漬けのように塩も使ったほうが良いそうなので試行錯誤してみます!
時蔬脆鍋粑|餡かけ野菜のおこげ
季節の野菜を使った餡かけ料理。おこげ風の焼き固めたごはんに絡めて食べる。お腹いっぱいになりました。
泰式柴魚炸豆腐|揚げ豆腐のスイートチリソース添え
老闆娘(女主人)のおすすめ料理!鰹節で包んで揚げた豆腐をスイートチリソースにつけていただく創作料理です。
250元(約880円)
カリッと揚がった見た目です。はじめは「揚げ物は好きじゃないから1個だけいただこう」と思っていたのに、食べてみたら「何個でもいける!」と箸が進む一品でした。
外はカリッとさっくり、中はやわらかくジューシーです。スイートチリソースがよく合います。
もうひとつの食べ方としてレタスで包み、また別の器で提供されるタイ風の魚のダシが入った甘酸っぱいソースにつけていただきます。さっぱりと食欲を増進させる風味で最高に美味しい!
將軍蛋|酸瓜の卵焼き
150元(約530円)
澎湖望安鄉の「將軍嶼」で採れたウリで作った酸瓜を使っているので「将軍卵」といいます。たっぷりと入った酸瓜の酸味が特色のある創作卵焼きです。
番茄炒小白菜|トマトとチンゲンサイの炒め物
180元(約630円)
さっぱりとした野菜の炒め物。トマトが苦手な人でも食べやすいトマト料理です。
牛肉乾拌麵|牛肉のまぜそば
200元(約700円)
変わり種の牛肉麺です。
内臓部分も入っているので、見た目から苦手な人もいると思いますが、意外にもくさみがなく食べやすいです。よく混ぜ合わせていただきます!
涼麵|ひんやり冷麺
おそらく夏季限定?だった冷やし麺。
澎湖はサボテンアイスが有名ですが、料理に使っているお店も少しだけあって、こちらでも以前は、仙人掌冷麺というサボテン果実を使った麺料理もメニューにあったそうです。
珊瑚餅|野菜を使ったおやつ
60元(約220円)
材料は、野菜と卵と砂糖、なんと水は一滴も使わず作られています。
見た目は地味なおやつですが、食べてみると意外なほど風味豊か。
パリパリとしていそうに見えますが、実際はもっちりとした食感です。甘いものは苦手ですが、こちらは美味しいと感じました。必ず注文していたもの。
傻愛莊(シャアイヂュァン)の雰囲気
店内の様子も少しだけ。
お店には奥行きがあり、進むと明るいテラス席になっています。2階には2人専用席がひとつだけあります。
お座敷もあるので、おばあさんからお孫さんまで家族連れでも賑わっていました。
おそらくこのあたりが「原味的夏天」で楊丞琳(レイニーヤン)演じるパンパンの部屋として使われたスペース。
傻愛莊(シャアイヂュァン)まとめ
澎湖で有名なおまつりごとの象徴、お米でつくられた亀が可愛く飾られていました。
ほかにも各種スープやタレかけごはんなど、色々といただきましたが、写真をピックアップするのが大変なので、印象に残っている10品を選びました。
日本でメイソンジャーが流行る前から、セットドリンク(冬瓜茶)のグラスがジャーだったので、とても珍しくお洒落だなと思ったのを覚えています。
澎湖の知人から世間話で「昔はレストランというよりカフェで、そんなにごはんも美味しいというわけではなかったけれど、奥さんが料理に力をいれるようになって人気になった」と聞きました。
一品ずつ丁寧につくられたごはんに納得です。