花生(ピーナッツ)は澎湖の特産品です。澎湖のピーナッツは小粒ながら旨みがぎゅっと詰まっていてとても美味しいんです。
澎湖の人たちは茹でたものを冷凍保存しておき、おつまみとしてよく食べています。
澎湖の名産品の中で日本人に一番知名度が高い郷土菓子といえば間違いなく、ピーナッツバタークッキーの花生酥(ファーシェンスー)でしょう
花生酥はピーナッツバター味のクッキーのような焼き菓子で澎湖土産として昔から人気があります。
食感は軽く、沖縄の「ちんすこう」やスペインの焼き菓子「ポルボロン」に似ていると感じます。口の中の水分を持っていかれるので、その分コーヒーや台湾茶などのお茶うけにぴったりのお菓子です。
ポルボロンよりは断然しっとりとしていて食べやすいと思います。
台湾リピーターの間で有名人の青木由香さんがオーナーをしているお店「你好我好」(台北迪化街)で扱うようになってから美味しいと口コミが広まり、ここ数年で一気に台湾土産として知られる存在となったように感じます。
澎湖を全く知らない友達から「台北で買ったピーナッツのコレすごく美味しい!」とLINEが届いたことがあるくらい、今や定番の台湾土産となりつつあるようです。
ちなみに個人的には、美味しいけどもういいかな〜と感じています(笑)
理由はごく単純なもので「甘党ではない」「飽きた」「素材そのままで食べたい」「太る」からです。
澎湖諸島は台湾本島の西に位置し、平坦な地形で風がとても強い離島です。毎年10月頃から強風がピューピューと吹きはじめ、初めての澎湖だと予想以上で驚くかもしれません。
この記事では、澎湖で有名なお店や地元の人からいただいたおすすめ品などについてまとめました。
正義餅行|日本人の間で知名度 No.1
こちらが青木由香さんがいろいろと食べ比べした中で一番美味しいと感じたという花生酥。大きめサイズで食べ応えがあります。
ピーナッツの香りも味もよく、包み紙もレトロな雰囲気があって、日本人ウケする要素で溢れている感じですね。賞味期限は1ヶ月ちょっとあります。
注意点はお店が不定休なのは良いとして、約束を忘れられることがあることです。例えば「◯日に取りにきて」と言われて行ったら休みで、そこからしばらく休んでいて買えなかったり。
このときだけならまぁ仕方ないかな〜と思ったのですが一度だけではなかった…。
大きな店舗ではなく手作業なので、台湾本島に発送したりで忙しいのだと思います。年々忙しさが増しているようで…。お店の人の態度・対応はふつうに丁寧です。
というわけで、価格は本店である澎湖のほうがリーズナブルですが、もし品切れしていたら台北で買わないといけないという事態が起きてしまう可能性はあります。
ほかのお土産屋さんには置いていないので、こちらが目当てなら澎湖到着後すぐに訪れることをおすすめします。100%目当てならそれだけのために澎湖旅行はもったいないので、台北で買い求めたほうが早いと思います。
場所・基本情報
住所:澎湖縣馬公市澎湖縣馬公市水源路2-14
正一食品店|たぶん台湾での知名度 No.1
私はどちらかというと「正一」派です。
「正義」のものは口の中でくずれるポルボロン感が強く、こちらはちんすこうにより近い。
しっかり1個ずつ包装されているので、暑いときでもベタベタになりにくく安心です。正義餅行の花生酥より小さめでホロホロよりもサクサクしています。賞味期限は製造日から60日です。
私はこちらの奶油花生酥が好みです。
…ってどちらも奶油花生酥なんですけどね(笑)奶油はバター・クリームの意味です。
こちらのほうが外袋がひと回り小さく安価なので同じものの簡易パッケージ版だと思っていましたが、食感や風味が少し違うようにも感じます。
バターの風味が強めで少ししっとり度が高め。包み方の違いでしょうか。
場所・基本情報
住所:澎湖縣馬公市惠安路6
本店へ行かなくても、お土産屋さんには大体置いてあるため買いやすいです。
船の形をしたお土産屋さん、菊島の星ではバラマキ土産に最適な少量パックが販売されています。
華馨食品店|澎湖人のおすすめ
ほかの花生酥に比べてあまりしつこさがなかったように感じます。 甘いのは甘いです。
KLG(→【台湾】澎湖(ポンフー)にKFCはないが「KLG 快樂雞」がある|フライドチキンとスパイシーなポテト )のチェンさんに手土産でいただいた花生酥。
ほかの澎湖人の方にもいただいたことがあるので、地元では人気がありそうです。ちょっとこだわりたい方はこちらをどうぞ。
場所・基本情報
住所:澎湖縣馬公市三民路39-1
今回紹介した3店舗のお店以外のものもお土産屋さんには揃っています。
ひとつの袋に様々なお店のものが詰められた、食べ比べに最適なものが馬公市中正路の「太平洋」というお土産屋さんで販売されていました。
そのほかに、街中では買えない有名なお店の花生酥もあり、けっこう以前に澎湖の知人に頂いた気がするのですが、風味などは忘れてしまいました。
個人的な「花生酥」の感想
花生酥はお土産として渡すには価格も安価で美味しいと評判もよく、かなりお世話になりました。
口コミでもベタ褒めされているお菓子なのでちょっと言いづらいですが、万人ウケするものはこの世にはないということで素直に書きます。
ちょっと甘すぎる
花生酥はとても美味しいです。甘い食べ物が苦手な私も1~2個なら大丈夫!しかしたくさん食べると重くて胸やけしてきます。まるでピーナッツバターのかたまりを食べているよう。甘党の夫も「はじめは美味しいけど…」という感想でした。
私はレシピ本やアプリを見て料理をする際にも、使う砂糖はレシピより半量少なく作るくらい甘さ控えめが好み。実は台湾土産定番のヌガーもパイナップルケーキも苦手です。花生酥を甘すぎると感じるかには個人差があるとは思います。
ピーナッツ味だけなので飽きた
実は自分が食べるために買ったことは一度だけ…。家族で1袋食べきることができませんでした。
正一食品のものは、お土産屋さんが試食用をオマケとしてくれることが多かったです。
商品にするには半端で小さなものを試食用にしているらしいです。より食べやすく、自分用にはこちらで十分でした。
茹でピーナッツの美味しさを知ってしまった
花生酥も美味しいけれど、もし澎湖で機会があれば茹でピーナッツを食べてみて欲しいなと思います。
北辰市場でおばあさんから茹でピーナッツを買っていました。半斤(300g)から買えて100元でお釣りがきます。
いつも食べられるわけではないですが、5月・6月くらいの旬の時期がやわらかくて美味しかったです。かすかに塩のうまみを感じる素材そのものの茹でピーナッツのほうが好きです。
甘党ではない人へおすすめの澎湖土産
食品なら「醬/ジャン」を推したいです
醬(jiàng)とは、ペースト状の調味料・濃い味付けがされた食品のこと。例えば、花生醬ならピーナッツバターのことです。
台湾本島では食べられない特色あるジャンが澎湖にはたくさんあります。
牡蠣・ホタテ貝柱のジャン
山椒のジャン
切り干し大根のジャン (これが意外と美味しい )
イカのジャン
ほかにもおすすめ品があるので、また記事を増やしていきますね。
澎湖の郷土菓子「花生酥」まとめ
澎湖のカフェでは、花生酥がお茶菓子としてついてくるお店もあります。
- 花生(ピーナッツ)は澎湖の特産品のひとつ
- 花生酥は澎湖のお土産としては最適
- コーヒーや台湾茶にあう
- 澎湖では「正一」が人気
- ただしベジタリアンや自然食品が好きな人は「正義」派だった
- カロリー・栄養満点なので太りやすい
- 台北でも迪化街などで買える
実は澎湖にいるときに身内の会社に卸して日本で正規販売しようと考えたこともありますが、素手で作っていたり衛生面が日本の基準ではクリアできなさそうだなと思いました。
それにしても某フリマアプリでなかなかの価格で出している人がいてびっくりしてしまった…。正規価格は1袋 約220円〜430円です。
日本のピーナッツでは、千葉県名産の落花生「おおまさり」がおすすめです。
驚くほど大粒でほっくりとしています。澎湖のピーナッツも好きだったけれど、おおまさりはそのはるか上をいく美味しさ。本当なら澎湖の友達に送ってあげたいな~といつも思います。