澎湖(ポンフー)を散策していると、至るところで様々な種類のサボテンを目にします。
澎湖のサボテンは、はじめから自生していたものではなく、1645年にオランダから持ち込まれた外来種といわれています。
現在は6種類あり、内1種類のサボテンの果実が食用に適しているため、それを使った濃厚なサボテンアイスクリームが易家仙人掌冰(イージャー シエンレンヂャンビン)の名物となっています。
鮮やかなピンク色が特徴のサボテンアイスですが、サボテンの茎節の中身が赤いのではなく果実から作られているので赤いです。
サボテンアイス自体は、馬公市内の中心部など、そのほかの店舗でも食べることができます。
澎湖でサボテンアイスといえば「易家」
易家のサボテンアイスは、昔から澎湖人や台湾人観光客に昔から親しまれており「美味しい!」と一定の人気があります。
「跨海大橋を渡る前に食べ、その帰りにも食べるくらいお気に入り」と話していた馬公(澎湖の中心地)に住む澎湖人もいました。
仙人掌冰(2球) 40元
※じわりじわりと値上がりしていっていますw
こちらは3球のせで注文したので通常のものより大きいです。
通常サイズはとても小ぶりです。さっと食べられ、あっという間になくなります。そのため、価格設定が高すぎるという不満の声もチラホラ。
40元といえば、日本の物価で考えると500円くらいでしょうか?観光地で食べるなら妥当だと思います。
氷の粒入りでシャリっとしていて粘り気がある、独特の食感が一番の特徴です。写真でも少し雰囲気が伝わるかもしれません。
シャーベットに近い味わいで、濃厚ながらも味はさっぱりと甘酸っぱい。サボテンの果実を直接感じられる風味です。
ただ、私が食べていた時期と現在では風味に違いがある可能性があります。年々、澎湖のサボテンは良質な果実が少なくなってきているらしいので。
私は好きな味でしたが、
と毒舌な感想を言われたこともあるので、あんまり期待値を上げすぎないように「好みは人それぞれ」と書いておきます(笑)
というか、馬公市中心部のとあるお店のサボテンアイスはもっと美味しくないです。基本的にはサボテンジュースもあまり…。
サボテンをマンゴーやイチゴといった甘くて美味しい果物と同じには考えないほうがいいかも。
サボテン果実チャーハンは少し酸味があるくらいで、ふつうの炒飯とあまり変わらなかったです。見た目がピンク色でインパクトがあるので写真映えするとは思います。
「易家」へのアクセス方法|場所・地図
馬公市の中心部からは距離があります。スクーターかバス、タクシーでのアクセスとなります。跨海大橋を渡るときには寄りたくなるお店です。
住所:澎湖縣白沙鄉通樑村191-2
易家はサボテンアイス専門店ですが、サボテンジュース、風茹茶、燒酒螺、ジャン(ピリ辛のオイルソース)などの食品販売も一部あります。
※例年通りなら11月頃から冬季休業に入るのでご注意ください。
「易家仙人掌冰」外観と店内の様子
サボテンアイスと同じ赤むらさき色のサボテン御殿が目印です。
10月初旬に訪れた際は、たくさんのトンボが飛んでいて秋の気配を感じました。澎湖の10月でこれだけの青空は少し珍しいです。
夏まっさかりのハイシーズンには、観光バスに乗った団体客も訪れるので、タイミングにより行列ができます。順番はすぐに来るので大丈夫だと思います。
外のベンチのほか、店内にも座席があります。
2013年までは屋台での営業でした。
今も店内の隅っこにあって、なんとなく思い出し懐かしさを感じます。
招き猫効果!?可愛い看板ネコちゃん
2〜3匹いるのかな?いつも店内か付近で寝っ転がっています。
とてもおとなしく、近くへ寄っても逃げないにゃんこです。愛らしくてモフりたくなりますが、嫌われたくないので見つめるだけで我慢しました。
台湾モチーフのひとつバロッコ柄のタイルもとても素敵。台湾の街並みは一歩路地に入ると古さがありますが、レトロで美しいと感じる部分も多いです。
これから建て直しが進んで行き、新しくなると同時に失われていく景色に寂しさを感じたりするのかも。
澎湖は観光業が盛んで整備がされていること、お金持ちも多いので全体的にきれいなほうだと思います。
「自由冰品」も有名!澎湖のサボテンアイス発祥のお店
「易家仙人掌冰」がサボテンアイスのお店としては一番有名になったといっても過言ではないですが、(自称)発祥のお店が近くにあります。
易家の前の道を大橋とは反対方向へ進むと、樹齢300年以上のガジュマルの大木で守られている保安宮という廟へ着きます。
そちらのすぐ横の自由冰品(ズーヨウビンピン)です。
こちらが元祖!?のサボテンアイス 2球 30元
さっぱりとしていて甘酸っぱい風味が楽しめます。食感がねっとりと濃厚な「易家仙人掌冰」よりも、こちらのお店のサボテンアイスのほうが好みだという友人もいました。
お腹に余裕があれば、是非両方食べ比べてみて下さい。
自由冰品では、サボテンアイス以外にも色々な味のアイスから選べるので、
という方にもおすすめです。
また、こちらのお店は年中開いていることが多いので、もし易家が閉まっていてもサボテンアイスを食べられる可能性が高いです。そうなると正直ちょっと残念ですけどね…。
「自由冰品」の場所
住所:澎湖縣白沙鄉通梁村39-1
(ガジュマルの大木・保安宮の道をはさんですぐ横)
樹齢300年超え!ガジュマルの大木の木陰が涼しい
ガジュマルの大木の下は、夏には格好の避暑地となる場所です。張り巡らされたかのように伸びた枝でできた屋根の下がとても涼しいです。
何本もの木が合体したのではなく、元々が1本の大木だというのだから驚きです!現地へ行ってみると、写真で見る以上の迫力を感じることができます。
複数の屋台があるので、澎湖名物の風茹茶や花枝丸などの小吃を買って食べたり、けっこう楽しめます。
赤い布がリボンのように巻かれているのが元々の幹、とされています。季節風もあり土の状況も決して良くはない中、ここまで大きく育ったのには神秘さを感じますね。
そのほかにも色々な言い伝えがあります。
…が、正直にいうとはじめはあんまり意識したことはなく、ガジュマルの木陰が涼しいところで美味しい小吃を食べて大満足~!といつも思っていました(笑)
澎湖水族館へ行く道のところにも規模は小さいですが、同じようなガジュマルの場所があります。